留学体験談
  • 資料請求・お申込み
  • 留学体験談
  • イベント情報

留学体験談

セメスターの授業(主に古典系大学院生の話)

①特殊専門的な話
以前にもチラリと書きましたが、私は西洋の古典・古代といわれるところを領域としておりますので、ギリシア語が必須となっております。ラテン語の授業への出席も考えていたのですが、これは担当教官のアースキン教授に制止されましたので、ギリシア語のみの出席となりました。とはいえ、歴史・古典系のTaught Masterの場合、単位がつく授業は3つまでしか申請できないことになっております。そんなわけで、ギリシア語の授業は前・後期ともに、単位がつかない(つまりセメスター末のテストもエッセイも要らない)という形式での受講となりました。

しかしながら、これが相当にハードでした。

Under Graduate配当であるのに、第1セメスター時に履修したInter Mediateのコースが大変にハードだったのです。ヨーロピアンの学生たちは皆、スイスイと訳していきます。 「あれはSecondary Schoolでギリシア語やラテン語をやってきた学生が受講するような授業だよ」 とネイティヴの院生に、後で教えてもらいました。

なるほど、と納得した私は、第2セメスターでは文法を初歩から固めなおす、という目的もありまして、Elementary Greekのコースに変更(退行といわないでください)を余儀なくされました。おかげでギリシア語の予習の時間は減りましたが、その分、別の授業のリーディング・リストの消化に時間を費やすこととなりましたが。

②多分、一般的な話
さて、こちらでの授業では、毎回毎回、
「これだけ読みなさい」
という参考文献のリストがドッサリ出されます。時には、
「こんなに読めるわけ無いだろ!」
とネイティヴが苦笑するくらい出ます。

しかしながら、読まないと授業に対応できませんので、みんな頑張って消化するわけですが、それで驚かされるのは、当地の学生がすごく勉強することです。交換留学の学生さんたちと夜の十時くらいに図書館でバッタリ会って、息抜きに雑談などしている折、
「僕たちは日本で何をしていたんだろう、って思いますね」
としみじみ告白される、ということが良くありました。

これは実は私にしても同じことで、これだけ本を読んでいたら、とっくの昔に博士論文を書いていたんじゃないかと真面目に思ってしまうくらいに。それを感じ取るだけでも、留学に来る意味はあるんじゃないかと思います。

③学生たちの分布
大学院生レヴェルまで行くと話は別ですが、交換留学の学生たちの関心傾向は、だいたい性別でふたつに分かれるようです。こんな具合↓

○男子学生=ビジネス系
○女子学生=人文系(文学など)

個人的に非常に感じ入ったのは、中東学系の授業を受講している女子学生に何人か出会ったということです。中東学に少し足を突っ込んだところに位置づけられる私としては素直に彼女たちの関心は嬉しいのですが、
「日本では中東系の授業を、あんまり受けられなくて・・・」
というコメントには考えさせられました。エディンバラ大学が提携している大学は(私の感覚では)名門といってよい大手の私大が多いのですが、やっぱり中東系の学問は日本では馴染みがないのかなぁ・・・と思ってしまいます。

雪に翻弄される第1セメスター末

さて、前にも書きましたが、United Kingdomは2010年の11月末から、じつに3週間ほど、雪で大混乱に陥りました。たまに雪はやむのですが、いずれの日も日中の気温が零度以上に上がらないのです。すると、だんだんと雪が凍結してきまして、その上に雪がさらに積もって・・・という悪循環。さらに除雪車の準備などもほとんど無きに等しく、そんなわけでエディンバラの美しい建物群はおろか、道もどんどんと雪で厚化粧され、公共交通機関の麻痺が深化していくということになります。下は大雪の時期の図書館前の光景です↓

大雪の時期の図書館前の光景

ロンドンも、ヒースロー空港がしばしば雪で閉鎖されたようですが、南のロンドンでこれですから、北のエディンバラはさらに事態が深刻。雪のために飛行機が飛ばず、クリスマスの一時帰国(あるいはヨーロッパ旅行)ができないという留学生が続出することとなりました。
「おい、エディンバラは雪降らないんじゃなかったの?」
とエディンバラっ子のPh.Dの学生に文句を言ったところ、彼も困り果てたという表情で
「まったくだ、どうなっているんだよ?」
と苦笑で返される、といった具合。

この11月末という時期は、St. Andrews Dayというスコットランドの聖人のお祭りの時期に重なりまして、エディンバラ城およびホリルード宮殿をはじめ、いろいろなところが4日間ほど一般公開されるのですが、このうち半分ほどの期間、エディンバラ城は閉鎖されていました。なにしろ城は死火山の上に立てられた山城、城内は階段がけっこう急ですので、危ないのです。初雪の翌日が無料公開初日で、その日に行ってみたのですが、
「これは危ない」
と思っていたら翌日は閉鎖されていました。

笑えないのが、この時期は第1セメスター末で、テスト日程および範囲の公表、そしてテストそのものの時期であるにもかかわらず、雪で休講が相次ぐという事態。ちなみにエディンバラ-グラスゴー間の電車も雪でほとんど動かないという日々が続き、グラスゴー在住の教員が出勤できない、という笑えない事態が相次ぎました。

いや、まだジョージ・スクエア(エディンバラ大学の心臓部)やキングス・ビルディング(理系の諸学部はこちらの方が多い)は、徒歩で通える分、状況が未だマシでした。獣医学の院生さんなど、メインのキャンパスがEaster Bushという、エディンバラでも一番雪が深い郊外、というより僻地にありまして、この時期は一週間ほど授業が連続で休講する事態。
「ええ、テスト近いけどどうするの?」
と、毎日、休講通知を見ながら呆然とするという日々が続いておりました。

皆さん、United Kingdomは日本の日本海沿岸地域と違って、雪というものに対する態勢が一切整っていない国なのです。このことは頭に入れておいてよいかと思います。そんなエディンバラ、エディンバラ城の写真は下↓

エディンバラ城の写真
トップヘ戻る